発表会を終えて

発表会を終えて

 幸真会にとって最大の年中行事である、発表会が終わりました。

毎年の事乍ら、正直やはり大変で疲れます。でも、終わって時間がたつと、それは次第に充実感に変わっていきます。

ご周知のように手前共は、私立のカルチャーであり、しかも、

コンクールのような選手権ではなく、あくまでも発表会でしたので、大して上手なものではなかった事は確かです。でも、

幸真会のカラーである、ほのぼのとした趣きは、お客様にも充分感じ取って戴けたのではないかと思っています。

大人のお稽古事ですから、恥ずかしい内容では少々困りものですが、

でも中には、相当のご高齢の方や、様々な事情を繰り合わせてのご参加など、それなりのドラマもあるようでした。

 さて、お客様が目にする舞台以外で、手前共の特色の一つに、合理的組織化があります。

これは、舞台出演者やステージスタッフは勿論、

裏方にあたる、印刷、弁当、受付、接待、運搬などの業務を全てマニュアル化し、

前年度を参考に、今年度の事情を踏まえ、反省点を細かくチェックして来年度に引き継ぎ、

これを教室毎に年番制で繰り返していく事により、

特定少数の人だけでなく、会員全員が発表会という行事の全貌を把握し、

お互いが進化していけるようにという期待が含まれています。

水辺で優雅に見える白鳥も、水面下では一生懸命足を動かしているのと同様、華やかな舞台ほど、裏方が重要なのです。

 お陰様で皆様の動きは、年々良い状態になってきておりますが、但しこれには、

若年層の新入会員を常に確保する事が必要で、

さもなくばスムースな世代交代は進まず、ある時点から流れが滞ってしまいます。

正直、今回の発表会でも「会の歴史」と「高齢化」という、相反する条件との綱引きが無かった訳ではないからです。ただ、

これらの事にあまり固執すると、カルチャーとしての楽しさが薄れますので、最終的な責任は会主が負う、とすべきでしょう。

 それでも有難い事に、発表会も次第に定着してきましたし、何より、

幸真会独自の企画について下さるお客様の存在が、非常に嬉しいです。

世代やジャンルを超えた人々の交ざり合い。それこそ私が目指す姿です。更に言えば、

そこからが全ての始まりであり、早くそれを実現する事が、現代を生きる私達の、ある種の責任だと思っております。

 私自身、決して大した人物ではなく、ましてこのような大それた事、ネット上で申し上げるのもおこがましいのですが、

一つ一つの小さな力が、何時の日か結集して大きな力になるように、私が出来る事、即ち日本民謡というジャンルから

アッピールし続けたいと思っています。

 最後になりましたが、この度お世話になりました皆様方に、改めて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。