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コラボ! 次々に生まれた曲たち JAZZ

コラボ! 次々に生まれた曲たち JAZZ

「東風」
古典語では「こち」と読みますが、中国語では「トンプー」と発音するのだそうです。
’95年、阪神淡路大震災からほんの数ヶ月後、僕の友人によるこの「東風(トンプー)」という作品は、彼の母校である大阪音楽大学から車で数十分のとあるスタジオで、試演奏されました。

彼の意気込みは並々ならぬものだったと、記憶しております。但し、JAZZという性質上(・・・かどうか定かではないですが「汗」)、三味線用の譜面などという、気の利いたものはありませんでした(笑)。でも実は、これこそ僕の真骨頂だったのです。「五線譜に、テーマとコードネームさえ書いてあればイケる」というレベルでないとダメなのです。彼の部屋に初めて津軽三味線を持ち込んでテストした目的の一つに、この互換性の実証も含まれていたわけですから!
それゆえ、手渡された五線譜には、確かにテーマとコードネームしか書かれてはおりませんでした。他のメンバーも同様です。「スコアは存在しない」 これがジャズの本当の世界なのです。
パートは、僕の津軽三味線の他に、彼のピアノと、大学の後輩のテナーサックスとエレキベースとドラムセットという、言わば「カルテット+津軽三味線とのセッション」というスタイルでした。

曲構成もテーマも極めてシンプルですが、華僑の血筋を引く彼らしい、中華民族の匂いのする独特のものでした。それが日本民謡のマイナーペンタトニックの津軽三味線と不思議とマッチし、テンポはアップなロック調で、テーマの次は各プレーやがバリバリのジャズアドリブでガンガン押しまくるという、如何にも学生らしい「行け行け!」の(笑)ハイパーサウンドでした。

この「東風(トンプー)」という命名は、「21世紀は東洋の風が吹く」という彼の考えに基づいたものなのですが・・・

ちょっと割愛させて戴きまして、ここである理論をご紹介します。
「村山理論」
これは「東洋時代と西洋時代は800年周期で入れ替わる」
というものです。
これを昔から立証していくのは難しいので、21世紀時点から東洋時代と仮定し、800年づつ後退して世界史を見ていきます。
一昔前の東洋時代は、西暦400年~1200年の間となるのですが、中国を中心とした確かに東アジア覇権の時代でした。その最後にジンギスカンが出て「元」を建国し、ユーラシア全土と東ヨーロッパさえ配下に治めました。因みに、活版印刷術は産業革命時代というのが定説ですが、本当はジンギスカンがやっているのです。広大な領土内で通貨を統一するために用いたのが「印刷」の技術だったというわけです。
その後より800年間が西洋時代~
キリスト教文化の台頭、大航海時代、世界大戦、政治と経済のグローバル化など、確かに西洋主導でした。
そして今より800年~
新しい東洋時代が始まろうとしているのでしょうか?

とまれ、
中国人の父と日本人の母を持つ彼自身の生い立ちが、「東洋・アジア」という大きな視点を可能にし、また彼が幼少の頃より培ったクラシックピアノの基礎と、JAZZが盛んという大阪音楽大学独特の学風に加え、すぐそばに民謡師匠の友人(私)がいたという環境も加味されて、彼の中にたまっていたマグマが一気に爆発!!!~

・・・「東風(トンプー)」は、そんなムードがビンビン感じられる作品でした。