今月はゆかた会

今月はゆかた会

 スケジュール項にもありますように、

今月、幸真会にとっては久しぶりの「ゆかた会」が催されます。

幸真会は今年で、発会16年目を迎えるのですが、

殆ど16年ぶりと言っても過言ではありません。

私自身も、写真でしか見たことがないのですから。でも要するに、

「観客なしの内部向け行事」で、

おさらい会を夏にするから、制服は暑いから浴衣でという趣旨が、

幸真会のゆかた会なのです。

自主企画行事の中で、発表会以外のミニ発表会とでも言うような、

こういった類いの会をやろうと思ったのは、私にとっても久しぶりです。

先代の逝去後、私が正式に二代目となる前の、

発表会の代わりとしてのおさらい会は、ありました。

「喪中に付き派手な催しは自粛」という折りで、

当時の私にとってはもう、やりくりするのが精一杯、必死だった記憶があります。

それ以後は、

震災の前年におさらい会を経験しまして、これは大いに盛り上がったものでした。

最初の発表会代わりのおさらい会以後は、

私自身が会内部を把握するまで、換言すれば、

会主として順調になってからということで、全く考えなかったのですが、

「先生、そろそろ」と推され、開催した処、やはり皆様からそうおっしゃるだけに、

かなり充実しまして、成功の内に終わることが出来ました。

その翌年が震災。オウム事件、長引く不景気と、低迷期が続きます。

でも「歴史にマイナスの前例は作らず」との意味から、

発表会だけは続けて参りましたが、

おさらい会の類いを思いつくほど、会内部に盛り上がるものは感じられず、

ずっと封印していたような状態でした。

二代目になった’90から今日までは、

「上昇の5年」「震災以後は忍の一字」とでも申すようなあゆみでしたが、

実は、

今年の新年総会の雰囲気に、何やら、勢いとでも言うような躍動するものを、

会員の皆様から感じたのです。その後、様子を見ながら過ごしておりましたが、

やはり何かが違うと確信するに至り、思い切って皆様に話しを持ち出したのです。

最初は皆様、イメージが沸かない雰囲気でした。

当然です。私自身に大したイメージがなかったのですから・・・(笑)

でも、そのプランを進めていく折り、

ちょうどプロ野球ではオールスターゲームの時期でして、そこで皆様には、

「ああいった、勝ち負け関係ないような、あくまで楽しむという感じで」と、

アドバイスしたところ、パッと電気がついたように一気に盛り上がり出したのです。

そこで更に、

「名取会は全曲を全員で伴奏。人数制限なし。

例えば、三味線は6人でも8人でも可。太鼓も2人以上になってもOK。

囃子も、専修さんを中心に、教室全員で賄うつもりで。

唄は、一人唄いだけでなく、二人組み、三人組みでもOK。また、

同じ曲が何人重なってもOK。一般の鳴り物も何度伴奏してもOK。

おまけに唄だけでなく、得意な方は踊り付きでもOK。」など、

殆ど無制限のような条件にしたところ、さらにヒートアップしてきました。

会場費だけは本部会費から賄い、

皆様の参加費は、お昼のお食事代のみというシンプルさ。

これも、拍車をかけるに充分だったでしょう。

あとは当日、どうなるかが楽しみです。
また今後は、名実共に名取会が主導するよう、呼びかけています。

今回は久しぶりということもあって、私自身がフォーマットを作りましたが、

進め方としては、名取会が号令をかけ、会計役が会場を押さえてから、

様々なその他の準備と練習に取り組んでも、充分間に合うことが分かりました。

また、

これらに、何ら専門的で複雑な要素はないので、

呼び名を替えて年に何回でも催すことができると考えています。

今回は夏なのでゆかた会ですが、

おさらい会、勉強会、定期会など、なんでも良いわけです。
上記でも申しましたが、

幸真会に関しては今年に入って、何かしら活気が感じられるようになってきました。

他の民謡会では如何なのでしょうか? 同じような現象でしょうか?

「民謡は景気の良いときに流行る」とは、このコラムでも何度か申し上げた、

科学的根拠のある統計なのですが、

昨今の日本経済は、確かに底を打った感があります。もっとも一説には、

今回から始まる市場空前の好景気の後、

嵐のようなハイパーインフレに見舞われ、全てが終わると言われております。

だとすれば、今から始まるであろう好景気の過ごし方が重要になってくるのですが、

とまれ、

「今が底 言われ続けて 何十年」とまで言われた、

デフレ不景気が回復基調にあるなら、日本民謡の出番といえるかも知れません。

そんな波に乗って、幸真会では、

ちょっと一石投じてみた結果、まだ本番までは日にちがありますが、

懐かしい感慨さえ感じるほどになってきたのです。
また、

「期を見るに敏」、「ムード作り」はリーダーに必要な能力だと、改めて思いました。

雰囲気が乗っている時は、リーダーならずとも、誰でも盛り上げられるものです。

しかし大事なのは「低迷時に如何に耐えられるか」です。これは、

賛同する方々のご協力も不可欠で、

これに関しては、先代の功績に負うところが大きいと思います。

が、もう一つ、

それをそう思わせるリーダーの人徳も必須であることは間違いありません。

それがなかったら、泣き面に蜂の如く、不遇な時こそトラブル続きになるからです。

そういう意味では、私などはまだまだ未熟なリーダーで、

全く以って、会員方々の「大人性」のお陰様と、つくづく頭が下がるのですが、

だからこそ、会主として皆様に喜んで戴けるものを作り出すのが務めだと、

思うのです。

さて、

十数年ぶりのゆかた会。どういう次第になりますやら、乞うご期待です。