トップ » 我が青春の吹奏楽・・・ » わが青春の吹奏楽01

わが青春の吹奏楽01

わが青春の吹奏楽01

我が青春の吹奏楽01

僕は本当に、子どもの頃から「音楽人間」でした。憶えがある頃には、既に絶対音感を持っていました。

初めに習ったのはヤマハ音楽教室でのエレクトーンで、次にテクニトーンの個人教授に、小学校を卒業するまでつきました。

卒業間際のある晩、両親から「中学校には部活動というものがあり、吹奏楽部があるから、入ったらいい」 と勧められました。そうはいっても一体、吹奏楽という音楽がどんなものなのか、全く想像だにできなかった当時の僕は、図鑑などを引っ張り出して各楽器の写真を確認してみるのが精一杯でした。やがて「吹奏楽ならトランペットだろう」 という父親のコトバで、トランペットに興味を持つようになりました。そう思って周囲に注意していると、結構トランペットを含めた類いの音楽は身近に聴こえているもので、ますます興味が湧いてくるのでした。

そんなある時、ふと叔母がクラシックのレコードを持っていたことに気付き、親に押入れの奥から引っ張り出してもらいました。そういえば幼い頃、何度か聴いていた筈のそのレコードは、アーサーフィドラー指揮のボストンポップスオーケストラのレコードだったのです。剣の舞、ラデッキー行進曲、ファウストのワルツといった、いわゆるクラシックポップスなのですが、小学校卒業間際の子どもには鮮烈過ぎるほどの感動であったことは、想像に難くないでしょう。

やがて、
「トロンボーンって楽器の原理の原始的なものだな」とか「ホルンの音色って綺麗だなぁ」など、自分勝手に思いを廻らしながら、やはり、ええカッコしいの僕としては(笑)トランペットのカッコよさに改めて憧れ、満を持して中学校に入学しました。(何故か木管楽器や打楽器には目が向かなかった) 数日後、新入生の学年集会で各部活動の紹介があり、吹奏楽部だけ模擬演奏を聴けました。当時は上級生が上手で、初めて聴くシンフォニックサウンドに、もうチョー感動(笑)「この人たちはプロではないか?」と心底思ったもので、入部の決意は確固たるものになり、その後の部活動見学週間になると、一目散に最上階である4階の音楽室に向かったのでした。

最初に手にしたのは、備品でオンボロのコルネットでしたが、ふたを開けると独特の匂いのするケースの中にキラキラと輝いて収まっているコルネットを、見る度、触る度、ワクワクドキドキの連続でした。
最初は、マウスピースでヴァジングだけのトレーニングでしたが、楽器をつけて吹いてみると、今まで聴いた事もない程の大音量に、自分ながら圧倒されたものでした。
(次号につづく・・・)