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コラボ! 次々に生まれた曲たち(8)

コラボ! 次々に生まれた曲たち(8)

RiVer’s Song

引き続き、友人の作品です。

前回(7)のMore and More が津軽三味線コラボだったのに対し、この「River’s Song」は尺八です。

「川」というモチーフは、作曲者や演奏者であれば誰しも一度はイメージし、関わったりもするもので、当時の彼もこのモチーフに対する何かしらの「思い」を、ずっと温めていたようでした。

曲の構成は、まず4/4拍子の導入部を「シ、ミ、ラ」のみのピアノ、続いて尺八がサブテーマで受け継いだ後に、12/8拍子の流れるような、それでいて躍動感溢れるメインテーマが現れます。ソロ部分はこのメインテーマのコード進行に沿うものなのですが、次第にクレッシェンドして盛り上がりつつも、次の奏者からはリセットされてまた次第にクレッシェンドというのを、奏者の人数分繰り返します。
やがてアドリブソロが一巡した後は、ちょうどこの逆を辿る形、つまり再びメインテーマが現れ、次は導入部に用いられた4/4のピアノのサブテーマに戻りながら、やがて静かに曲を閉じます。

この曲で僕が最も印象深かったのが、コード設定でした。
アドリブ部分の前半は、基本的には4,3,の繰り返しなんですが、どんなフレーズも違和感なく優しく包み込む感じで、それは、様々に姿を変えながらも水の流れそのものを拒まず、逆らわずといった如くでした。
後半は、ジャズのコード進行の応用教科書とも言うべきもので、ジャズを始めた当初、その難しさをよく愚痴ったり弱音を吐いたりしていた彼とは思えない充実ぶりです(って僕は未だに解ってませんが「爆」)
いえいえ。
演奏していると、それはハッキリと解りますよ。この辺りはクレッシェンドも佳境に入っていて、ピックアップしているとはいえ音量的に不利な尺八はあまり多彩な展開が出来ず、パワー一本やりなのが悔しいのですが、仮に音量が確保できたとしても指使いの不利が残るので、さあ果たしてこのコードをどこまで活かし切れるかは疑問・・・っというくらい難しく、でも応用教科書になるほどやはり自然な感じに仕上がっているからです(つまりパワー一本という選択肢はむしろ「助けられてる」っちゅうワケか?「爆」)

「川」

この奥深いモチーフ。

曲の内容も、その名に恥じない奥深さが十二分に滲み出ていました。