JAZZバンドにて

JAZZバンドにて

先日、華僑の友人が主催するJAZZバンドのライヴがありました。HUMAN-NATURE JAZZ-GROUPといいます。

クァルティットスタイルのこのバンドに私が参加してからもう5年程になります。

当初から私の津軽三味線や尺八が加わった広義のFUSION-JAZZバンドです。

その作品は主催者、張智仁氏のオリジナルと、私の民謡JAZZが主体です。

前回のコラムで述べた、未来への時代認識による、従来の民俗楽器にはなかったサウンドが身上で、

氏もその意外な可能性にすこぶる好奇心を示してくれ、お陰でバンド共々、様々な未知の体験を継続中です。

 さて、このユニットで一番の難点は、民俗楽器の音の小ささにあります。

津軽三味線などは迫力があるように思いますが、それもドラムスや他のエレクトリックの前では、皆目歯がたちません。

そこでピックアップを使うのですが、これも機材を誤れば意味を成しません。

全体のダイナミクスが上がれば他の音ばかりを拾ってしまうし、アンプが私の後方にあるので、時にはハウリングを起こしてしまいます。

 しかし、ここまで書けば心得のある方は「じゃあ、あれを使えば良い」と、その機種名が浮かんでいる事と思います。

確かに、知識とお金で簡単に解決できる問題なのですが、私は、

「最も底辺の音作りは出来るだけ平易であるべき」と考えています。

必要最低限の音楽に対する心得さえあれば「誰もが簡単に楽しめる」事が大前提なのです。その上で、

更に完成度を高めるなら、個々に特性を持たせれば良いのではないでしょうか。

 民謡は、一部の新民謡を除いて著作権を持ちません。読んで字の如く「たみのうたい」大衆共有の音楽なのです。

それは、クリスマスキャロルを様々なジャンルの方が手掛けている現状と類似しています。

民謡とJAZZも、私達なりの解釈で違和感なく一つになりますが、正直、どちらも一般受けしにくい玄人好みのジャンルではあります。

しかし私達は、様々なアレンジが試み出された現状に於いて、比較的インテリジェンタルな方向を提示したいのです。

 そして今後、私達を遥かに凌ぐ有能な人材が、民謡というジャンルから生まれる事を期待しながら、

これからもライヴという場を通じてアッピールしていきたいと思っています。