幸真会合奏団

幸真会合奏団

幸真会の音楽には、本来の民謡の他に、前回述べた民謡JAZZ、そしてこれからご紹介する、和楽器と洋楽器の「合奏団」があります。

民謡が保守とすれば、民謡JAZZは革新、合奏団は、保守と中道の間といった位置付けになるでしょうか。

合奏団では、童謡や唱歌、時には、なつメロも扱います。

発表の場は主に毎年の発表会で、構成、編曲、指導は私が担当します。

 さて、この合奏団の作品作りで私が最も気を遣うのは「誰にでも楽しめる平易さ」です。

これは前回述べたJAZZと同様の理念です。更に手前共では、従来ありがちな三味線主体の編曲から一歩踏み込んで、

琴や十七絃、尺八や打楽器などを加え、それらを完全なアンサンブル形式、

つまり各パートの主導権を出来るだけ均等に配分した編曲を施しているところに特徴があります。

 とはいってもご参加下さる皆様方は、当然ながらプロではなく、加えて年配層が主体です。

そんな実情にあって尚、高い完成度を目指すには「Symple is Best」という手法が最も効果的です。

楽譜の記載しかり、楽曲の構成しかり、そして、会場のお客様も一緒になって楽しめる一体感しかりです。

 易しいということは、レベルが低いということではありません。楽しいということは、愚かなことではありません。

それはさながら、小学校の教科書に似ています。

日本に於ける初等教育の完成度は世界有数だそうですが、私はそこにこそ幸真会の実情に即応した、あるべき理想を求めています。

 今年も発表会が近づいて参りました。

ご賛同下さる鳴物部の皆様方は、毎年楽しみですと言われる方から、次は何をやらされるのかといった、

戦々恐々の方まで様々です。そして何より私自身、決して満を待して事に当っている訳ではありません。

もう少し才能があればなぁ、と悔しい思いの連続です。

構成と編曲、譜面冊子の作成、サンプルレコーディングとダビング、指導、練習、そして本番では、

極度の緊張を強いる事なくなるべくいい音を引き出す雰囲気作り等々・・・

でも、いつか必ずこの理念を理解して下さる日が来ると信じて、頑張っています。