幸真会の独自性

幸真会の独自性

 今月23日、発表会が催されます。

先代の喪中の年を除いては、震災のあった年でも場所や形を変えて続けられ、今年でもう12回目を迎えました。

世情不安定な世紀末などと呼ばれるこの時期、それでもコンスタントに開催できる幸せに、会員一同心から感謝致しております。

 さて、幸真会には他の会とは異なる様々な独自性があります。今回は、主だった部分をご紹介しましょう。

まず、発表会のコンセプトは「当り前の価値と当り前でない価値を同時に進める」というものです。

ここでいう当り前とは、従来のスタイルの民謡や踊りの事です。

当り前でないものとは、前回述べた合奏団や民謡JAZZのサウンドの事です。

つまり、右と左を同時に進める力がなければ、真の中道は見えてこないと考えるからです。

 次に、幸真会では、お客様にアンケートのご協力をお願い致しております。

これは、大手の流派ではない、私立の手前共ならではの発想です。

洋楽などでは既に一般化していますが、広くご意見やご感想を求める事によって、

演奏者と視聴者との間に対等の意識というか、真剣味が生まれ、それは即ち一体感にも繋がり、お互いが進化する事になります。

 また、手前共は平成4年から、プログラム冊子の広告を廃止致しました。

マスメディアやプロならばともかく、カルチャーに於いては将来に禍根を残す恐れがあります。

高度な音楽レベルをのみ追求せず、楽しさに重点を置く事に、浮世離れしたお稽古事の醍醐味があり、大人の贅沢がある訳ですから、

経済的には自立すべきではないでしょうか。それでも、会費の負担は必要最小限に止めるという、計画の緻密さも大事です。

 そして、出演者も視聴者も、ご家庭や様々なお立場がおありですから、舞台時間は短く内容は濃くあるべきです。これは、

軽薄短小時代といわれる現代ならではの理論かもしれませんが、毎年継続する事に意味があるのですから、

少しずつを長く重ねるマラソンのような感覚が相応しいでしょう。

 楽しさと真面目さは表裏一体。

これらの独自性には、幸真会ならではのこだわりがあります。

 では、5月23日の昼下がり、うはらホールでお会い致しましょう。