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すみれガ丘小学校合唱部にて その1

すみれガ丘小学校合唱部にて その1

 8月号の「今月のご案内」に掲載致しました、宝塚市立すみれガ丘小学校合唱部は、

この度NHK合唱コンクール兵庫県大会で金賞受賞、更に全国大会に出場される事になりました。

ほんのわずかでも、スタッフとして関わった私としましては、この吉報に勿論大喜びでした。

私も吹奏楽部に所属していた中学高校時代、練習といい結果といい、コンクールの厳しさは十二分に味わいましたので、

コーラスとインストの違いこそあれ、その雰囲気は身に染みてよく分かります。

 さて、その合唱部で三味線の講義をさせて戴いた折りの事ですが、

当事者の児童たちは勿論のこと、指導する先生方も、私の拙い講義に対して、非常な関心と興味を示して下さいました。

洋楽至上主義ともいえる現代の音楽事情に於いて、理論上日本人として本来であるはずの邦楽は、

是非はともかく、やはり珍しいものであり、だからこそ向学心をそそられるようです。

 その時間内で私が最も楽しかったのは、

児童たちの目の輝きと、こちらのアクションに対する反応、そして質問の内容でした。

 普段私は年配層を中心に接していますので、大人向けとでも言う自身の言葉遣いと雰囲気に若干の心配があったのですが、

彼等の目の輝きは、たちまちのうちにその不安を無くしてくれたのでした。

「人は人によって動く」「教えられる誠意あれば教える熱意あり」(逆もまた然り)

互いが「まこと」であれば、まるく治まるもの。これは何事にも通じる真理だと改めて感じました。

 そして児童たちの反応は、子供らしくとても素直で、且つ躾の行き届いた清潔さを感じました。

一昔前、テレビドラマで「金八先生」シリーズが話題になりましたが、

少なくとも彼等に関しては、悪い意味での予備軍には成り得ない安心を感じましたし、

また質問の内容も、マニュアル的なものから、思わず頭を捻るもの、赤面するようなものまで、実に多種多様でした。

 私にとっては本当に良い経験でありましたし、彼等にとっても、

やがて将来思い出の中で、良い影響として残ってほしいと願っています。

 次回は、その時の雰囲気や質問の内容を基に、私が感じた事や、邦楽指導者の将来像などを随想してみたいと思います。